住宅性能評価書取得住宅って?

住宅性能評価書取得住宅!などとついている、物件情報を見たことがあるかと思います。
では、いったい住宅性能評価書を取得している物件だと何が良いのか?どういったメリットがあるのか?
知って得するちょっとした豆知識をご紹介いたします。

住宅性能評価書ってなに?

住宅性能評価書とは、
【住宅表示制度】に基づき、発行されるもので

住宅の性能を、法律に基づいた一律の基準で表示、
評価するために作成され、
住宅の専門家ではない、
お客様が物件の購入の際、比較的検討がしやすくなっています


住宅性能評価書には、
設計住宅性能評価書建設住宅性能評価書の2種類があり

設計住宅性能評価書は設計段階にチェックされ発行されるもので、
建設住宅性能評価書は建設工事・完成段階に発行されるものです。
10分野32項目に1~3点の評価を与えていきます。
そのうち、必須項目は、「構造の安定性」 「劣化の軽減」 「維持管理・更新への配慮」 「温熱環境」の4つで、残りの6つはオプション制となっています。


1.構造の安定性

地震・風・積雪に対しての建物の強さを評価します。
等級が高いほど地震などに対して強いことを意味します。
等級1でも大地震(震度7相当)が起きても倒れることはまずないと
言われていますので、住宅性能評価を受けていれば安心だといえます。
また、建築の強度をチェックするだけでなく、偽装建築や建築時の設計ミス等も見抜くことが可能です。



2.火災時の安全

住宅内で火災が発生した場合の(避難のしやすさ)隣の住宅が火災の時の(延焼のしにくさ)
といった、耐火性を評価します。
外壁・床・屋根などが火に強いこと、火災報知器などの設置状況、避難・脱出のしやすさなど
この項目は人命や身体、財産が守られるかといった点を見ています。



3.劣化の軽減

年月が経っても土台、柱など(構造躯体に使用する材料)があまり傷まないように
対策がどの程度されているのか評価します。
木造では柱が腐りにくいか、鉄筋コンクリート造では柱や梁のコンクリートがもろくなりにくいか
鉄骨造では鉄部分が錆びにくいかなどをチェックします。
等級が高いほど、柱や土台などの耐久性が高いことを意味します。



4.維持管理・更新への配慮

家の中に設置されている排水管・水道管・ガス管の点検や清掃、
万一故障した場合の補修のしやすさを評価します。
配管類は複雑な配置で設計されていた場合、修繕や取り換え時に
たくさんの費用と時間がかかってしまう恐れがあります。
等級が高いほど、配管の清掃や補修がしやすいことを意味します。



5.温熱環境

暖房や冷房を効率よく行うための壁や窓の断熱対策が備わっているかを評価します。
等級が高いほど、省エネルギー性に優れていることを意味します。



6.空気環境

接着剤等を使用している建材から発散するホルムアルデヒド等の化学物質はシックハウスの原因の一つとされています。
これらを発する建材が使われていないか、接着剤を使用している建材の状況を評価します。
また、同時にキレイな空気を保つためには「換気」も重要である点で、
住宅の中で健康的に暮らすために適切な換気が設備が整えられているかについても評価します。



7.光・視環境

東西南北及び上方の5方向の窓が、どのくらいの大きさで設けられているかを評価します。
単に窓が大きいほど良いというわけではございません
部屋の広さと窓の大きさの割合で計算し、日光が入りやすいかなどを重視します。



8.音環境

開口部の遮音性能や共同住宅の上の住戸からの音や下の住戸への音の伝わりにくさを評価します。
主に共同住宅の場合の評価項目で、選択表示事項(オプション)ですから
申請者が評価対象とするか否かを選択することができます。



9.高齢者等への配慮

高齢者や障碍者、子供がくらしやすいように、バリアフリー対策がとられているかを評価します。
出入口の段差をなくしたり、階段の勾配を緩くしたりというようなことをチェックします。



10.防犯対策

外部開口部、ドアや窓などについて防犯性が高い設備が備わっているかを評価します。



◆住宅性能評価書取得住宅のメリット‼


お家の性能を専門家でなくても把握できる!

住まいの性能が等級や数値で表示されているので、誰が見ても住宅の性能を客観的に把握できるようになります。
建築に関わっている方ならある程度お家のことがわかりますが、全ての人がそうではありません
そのため、悪い建築会社などはそういった方に付け込み、利益を上げるために偽装や手抜き工事をするなど被害は多々ございます。
住宅性能評価は国土交通大臣の登録を受けた第三者機関の評価員が公平に性能を評価してくれているので、
こういったトラブルを回避できたり、素人目で見ても住宅性能が高いか低いかという点を知ったりできます。



万一のトラブルにも専門機関を利用できる

建設住宅性能評価書が交付されている住宅は、
万一のトラブルが起きても専門機関(国土交通大臣が指定する「指定住宅紛争処理機関」)が対応してくれる
手数料が1件あたり、1万円かかりますが、弁護士を雇い裁判などをしようとすると
莫大な費用と時間がかかるので、割安だと思います。



住宅ローンの優遇や保険料割引がある場合もある

評価の内容によっては、住宅ローンの優遇を受けることも可能!
お家を購入する際、住宅ローンを組んで購入される方がほとんどです。
その際に気になる金利の高さ、ローンの額によっては何百万という金利がつくこともあり、
購入後も安心して無理なく生活を送る為にも、金利はなるべく下げたいのが事実!
住宅性能評価書を取得することによって、金利の優遇を受けることができ、評価にかかる費用以上に
コストを下げられる可能性があるので、是非とも知識の一つとして覚えていただきたいポイントです。
金利がずっと固定の「フラット35」にも適応可能です。

また、住宅性能評価を受けると地震保険の割引を受けることができます。
割引には「免震建築物割引」と「耐震等級割引」の2種類があります。
物件の購入後も無理なく安心して生活をしていくのに役立ちますね



査定に有利で売却しやすい

住宅性能評価書を取得していると、資産価値が維持しやすく
売り手側にもメリットがあります。
売却前に評価をうけ、建物に価値があるということを証明できれば、
売却も有利に話が進めれます。



お家のご購入は一生の買い物、人生最大の買い物だといえます。
なので私たちスタッフももちろん真剣にお客様と向き合い、将来のことまで考えたうえで
ご案内をさせていただいています。
そこで、今回ご紹介した「住宅性能評価」は購入後の生活、将来起こりうるできごとなど
安心して暮らしていくためのポイントの一つでもあります。
新しいマイホームを購入する際、住宅性能評価書があるのかなども
気にして物件のご購入を検討しても良いかもしれませんね


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